いつも秋田内陸線ブログをご覧いただきありがとうございます。
工務課のひとす~です!
長かった冬期体制も終わり、間もなく春が訪れようとしている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
雪が少なかった昨シーズンとは打って変わって、今年の降雪量はハンパ無く、阿仁合地区の積雪量も過去最高を記録するほどの大雪が降りました。
その影響もあり、列車の遅延や運休など皆様には大変ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
<とある日の夜に阿仁合駅車庫に戻ってきたAN-8805>
そこで、今回のお仕事紹介は...
冬期体制期間中の「除雪作業や遅延復旧作業」を総集編としてご紹介いたします。
列車が遅延する要因は様々ありますが、「ポイントの不転換」「遮断棒の降下不足」「倒木」「雪や落葉による車輪の空転」「視界不良による徐行運転」などなどは冬期間に多く発生します。
例えば、通常はポイント部を温風ヒーターにより常時温めているため、ポイント部に雪が積もることはほとんど無いのですが、短時間にドカ雪が降ったり、列車通過時に雪の塊をポイント部に落としてしまったりすると融雪が間に合わず、レール間に雪が挟まりポイント切替ができなくなることがあります。
<ポイント部のレール間の除雪作業 比立内駅構内>
また、積雪により遮断棒が完全に降下できなくなると、都度踏切手前で緊急停止し状況復旧する必要があります。
これらのような場合には、基本スコップや手作業で雪を除去する必要があります。
他にも、信号機に雪が積もり運転手から信号が見えなくなることを防ぐために、信号機に登っての除雪もします。
<倒木の後処理中 笑内駅~岩野目駅間>
秋田に移住して間もなく2年目の私にとっては、昨シーズンでさえ私の人生最大の積雪量だったのですが、今シーズンはそれをはるかに上回る積雪となり、雪国に暮らす皆様のご苦労を身をもって知ることができ、とても良い経験になりました。
それもあってか、いつになく春がとても待ち遠しく感じる今日この頃です!
是非とも内陸線沿線の春の風景を観においでくださいませ!